NerdTVについて
アメリカの公共放送PBSで、Nerd TVというインターネット放送が始まりました。
コンピュータ業界の著名人に1時間のインタビューを行うという企画なのですが、いろいろ特筆すべき点があります。
- ムービーファイルはオンラインで公開する。mp4なのでWindowsではコーデックが必要だけど、普通はQuickTimeかiTunesを入れれば問題ない。
- 音声ファイルもmp3, aac, oggで公開する。
- スクリプト(文字データ)まで公開する。
- 「クリエイティブコモンズ」ライセンスの採用:公開された内容や媒体は、原典を明示すれば非営利に限り好きなように再利用してもよい。
この太っ腹ぶりはもう諸手をあげて歓迎です。NHKもこのくらいやってほしいもんですな。
おかげでmp3をダウンロードして携帯プレイヤーに入れて出勤途中に聞く、ということもできるし。podcast初体験ですよ。
このblogとしてはCCライセンスの採用=何の断りもなく翻訳ができる、ということで非常にエキサイトしているわけです。というか早速第1回を全文訳してしまいました。Wikiの方に上げています。
このために会社の休み時間に訳すとか、ノートを持ち歩いて会社帰りに普段寄らない喫茶店に飛び込むとか、夕食をいつもの中華料理屋じゃなくてMacで食べるとか、かなり無理をしましたが。さすがに1時間分のテキストは長いです。50KB近い。修辞的な言い回しが少ないのと、結構適当な言い換えを多用したりしたので、難しくはないけどひたすら量が多い。これに個人で追いつくのは大変です。
Nerdy Bit/Juicy Bitという抜粋があるので、短いですがこれを拾っていくことはできそうです。
しかしNerdTVとは思い切ったネーミングですな。日本で言えば「オタクテレビ」みたいなもので。まあNerdのニュアンスもなかなかわかりにくいんですが。Geekとの違いとか。
Nerdはどっちかというとガリ勉とかコンピュータとか理系的なニュアンスがあるけど、オタクというとアニメまんがゲームの3段コンボですし。Nerdと同じ響きを日本語で再現するのは難しいかもしれません。
とりあえず第1回のご紹介を。
Andy Hertzfeld:Macintoshの生みの親の一人と言うべき人。初代MacのOSやシステムプログラムを書いた。Appleに入る前の話、Apple IIへの思い入れ、入った当時の話、そのAppleを離れて会社を作った話。会社がつぶれた話。オープンソースへの思い入れ。コンピュータ業界の構造問題への懸念。プログラマの身の処し方についての見解。そしてすでに話題になっていますが、Knuth先生とMacPaintソースコードの話。
自分はMacへの思い入れは特にないので、その辺についてはまあアレなのですが。本当の凄腕プログラマとはこういう考えの持ち主なのか、と思って聞くと何かと身の引き締まる思いでありました。「僕ははものすごく仕事が早いんだ」とかさらっと言えてしまうところがまあなんというか。自分仕事遅くてすいません、みたいな。