Skip to main content.

メンテ履歴

NP_Blacklistに対応(キーワード登録)
NP_Trackbackに対応(skin, template)
NP_MultipleCategoriesに対応(サブカテゴリ追加)
sinorca-screen.css編集(#main-copy font-size:120%;)
長文用のCSSクラスを作らないと……
カレンダーをつけたのはいいが、サイドバーからあふれてますよ……>Firefoxでフォントの最小サイズの指定をしていたからでした。勘違い。

another wayのrssがsome notesと同じになっていたので、こちらを参考に修正。なんかこう、情報がまとまってないような……

^ TOP

Posted on 2005/04/12 01:56:49 by hir - DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

「時を止めた少女」雑感

「時を止めた少女」を訳した際に思ったことなどをつらつらと。コメント等はこちらの記事にもいただければと思います。

■なんというか実にギャルゲ受けしそうなヒロインについて

最後になって主人公を放り出してパラドックスを発生させてしまうあたりは、物語上ちょっとまずいかも知れませんな。

■ひそかに翻訳の限界を感じた言い回しについて

「XとS」の周辺のくだりだが、原文ではこうなっている。
"How do you xpell matrimony?" She asked.
He gave a start. "Matrimony?"
"Yex. How do you xpell it?"
(P11)
単語の中に含まれているはずのsの文字が、すべてxに置き換わっている。奇妙だが、英語が分かれば読めないわけではないといううまい表現になっている。
これをどう訳すか。自分はxが混じっている単語は適当にひらがなカタカナをまぜて訳してしまった。日本語訳としては正直言って手抜きという気がしている
「結婚生活?」
「はイ。どう書クんですか?」
「海外ロマンチックSF傑作選3」収録の小尾芙佐の訳をみると、
「さしすせその発音にいちばん近い発音が、ざじずぜぞなのよ。(略)」(P42)
となっている。これにしたがって、序盤でアレインがしゃべるサ行の文字はすべてザ行に置き換えられている。漢字の中にあるサ行はひらがなに開き、後ろに括弧書きで漢字を補う。たとえば
「街からずう(数)マイルはなれたところに、荒れた農場があって、ぞこのぞばにおいてあるわ。(略)」(P42)
という具合。置き換えられたサ行の文字には傍点が打ってある。
初めて読んだときはかなりショックだったが、厳密に行くならこうするしかあるまいな、と思った。発音がひどいことの表現としては、ある意味で秀逸だと思う。しかしこれではどうにも美しくない。
ふりがなを使ったらもうちょい見栄えが良かったかも知れない。

他にも、月の光を湖に、丘を水に浮かぶ島に例えるような詩的な表現がヤングの作品には多い。意味だけ残してレトリックは無視するか、と何度も考えた。そこは単純に自分の未熟さである。

■先人の翻訳を見ることについて

「海外ロマンチックSF傑作選3」はたまたまブックオフで見かけて購入した。比較的きれいとはいえ、105円の棚にあったので、よく廃棄されずに残っていたものだと思う。
しかし、結局原書を手に入れて翻訳を終えるまで中身を見るのは控えることにした。影響を受けるのは避けたかったためだ。
終わってから小尾芙佐の訳を見ると、かなり時代がかった文体になっていて「昔はこれでもOKだったのか……」と驚いてしまった。同じ本に風見潤が翻訳した中編も載っているが、これはこなれた文章で読みやすい。訳された時期が違うのだろうか。
今回は仮に事前に読んでいたとしても、さほど影響は受けなかったかも知れない。だがもし、他の人が訳した何らかの文章を自分が訳し直そうとしたとき。どれだけその影響から自由でいられるものだろうか。


まあ普通はそんなことはしないと思うが。もとの訳を読んで不満を抱かなければ訳し直そうとは思わないだろうし。とはいえ、訳し直したものを公開しようとすれば剽窃と批判される危険がある。いくら差別化をはかろうとしても、限界はあるだろうし。
難しいですなあ。

^ TOP

Posted on 2005/04/12 01:20:19 by hir - DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

「時を止めた少女」と翻訳権に関するお断り(disclaimer)

海外文章の翻訳については、翻訳権の存在を考慮する必要がある。
参考:翻訳権について


上記ページによると、

  1. 1970年12月31日以前の出版物で、原著刊行後10年 (該当する場合には+戦時加算) 以内に翻訳出版されていないものは翻訳権をとる必要がない。
  2. 1971年1月1日以降の出版物は、著者の死後50年 (該当する場合には+戦時加算) 経過しないかぎり、翻訳権を取得しなければならない。ちなわち現時点では翻訳権取得が絶対条件となる。
ということになっている。


「時を止めた少女」の刊行状況を調査するにあたり、以下のページを参考にした。
翻訳作品集成内、ロバート・F・ヤングの項
こちらによると、原典はThe Saturday Evening Post 1961/4/22にて初出。翻訳の初出はSFマガジン1972/6 No.160となっている。この情報が正しいという前提に立てば、前述の翻訳権に関する条件は満たされると判断した。


この訳文の公開について関係者の権利を侵害する意図は一切ないが、出版社や翻訳者に問い合わせるなどの確認作業は行っていない。ここでの認識に誤りがあり、この訳文が権利者の権利を侵害しているとの指摘を受けた場合は、事実関係を確認の上で直ちに公開を取りやめる所存である。

^ TOP

Posted on 2005/04/12 01:08:18 by hir - DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

「時を止めた少女」私的翻訳

先般、クラナドつながりで「たんぽぽ娘」を翻訳してみたのだが、権利関係がクリアになっていないことが判明したので残念ながらお蔵入りとなった。

ロバート・F・ヤングの原書を買って読んでいたところ、ここで収録されている短編は結構翻訳しても問題なさそうなことが判明した。腕試しを兼ねつつ「時を止めた少女(The Girl Who Made The Time Stop)」を翻訳したので、ここに掲載する。

The Science Fiction Book Club 1966年刊の"The worlds of Robert. F. Young"を底本とした。

その6月の朝、ロジャー・トンプソンは公園のベンチに腰を下ろしていた。実は自分の彼女イナイ歴がもうすぐ終わるかも知れない、という事実を彼はまだ知るよしもなかった。数分後に紅いタイトスーツ姿の背の高いブルネットの女性が、曲がりくねった遊歩道をこっちに向かって歩いてくるのを見て、ロジャーも少しは予感めいたものを感じたかも知れない。しかし壮大な時空間のねじれによって、自分の独身生活が終わりを迎えることになるとは、ロジャーには想像もつかなかったに違いない。

女性はベンチの反対側にいた。さっきの虫のいい予感もハズレに終わるのかと思いはじめたそのとき、この手の青春まっしぐらな恋愛小説には欠かせないお約束が起こった。先細のヒールが歩道のひびにはまってしまい、女性は足を取られてつんのめりそうになった。我らが主人公くんは見事にこの事態をおさめることができた。ロジャー自身は、自分の専門である科学の詩的分析というテーマについて深く黙考している最中で、いつにもまして女の子に気を向ける余裕などなかった。それを考えれば大成功と言うべきだろう。
ロジャーは一瞬で女性のそばに近づき、次の瞬間には腕を彼女の腰に回していた。その足をハイヒールから外したとき、足首の少し上に細い金色のバンドが3本巻き付けられているのに気がついた。
「その靴、すぐに取りますから」と言って、ロジャーは女性をベンチへと運んだ。言葉通りにはさまった靴を取り外し、あっという間に女性の優美な足にすべりこませた。

「ありがとうございます。ええと、お名前は……」

女性は言葉を探した。ハスキーな声、卵形の顔。そして紅く豊かな唇。灰色の瞳の奥にひそむ真珠色の深みを見つめていると、ロジャーはどこかに落ちていくような感覚を覚えた。ある意味ではその通りだったのが--ロジャーはめまいを覚えながら、女性の隣に腰かけた。

「トンプソンです。ロジャー・トンプソン」

真珠色はさらに深みを増していた。

「会えてうれしいです、ロジャー。私、ベッキー・フィッシャーっていいます」

「こちらこそ会えてうれしいですよ、ベッキー」

さてここまでは上出来だ。男は女に出会い、女は男に出会った。惚れ込んでいる男、その気になっている女、二人とも若く、そして今は6月。ロマンスというのは花開く運命にあるものだし、今回もやがてそうなるだろう。しかしこの一件、時の流れの中に記録として残ることは決してないのだった。
なぜかって? それはこれからのお楽しみ。

Read More → ^ TOP

Posted on 2005/04/11 20:06:00 by hir - DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

ごあいさつ

今般、翻訳をネタにしたblogを立ててみることにしました。

自分のスキルとして英語に限られますが、翻訳をすることについての考察とか、小説などの翻訳とか、気楽に書いていこうと考えています。

^ TOP

Posted on 2005/04/01 00:00:00 by hir - DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks